高い料理を頼んだ友人が「割り勘ね」。その瞬間、静かな同級生が言ったこと。
同窓会で一人だけ高い料理を追加した健。
オリジナル創作ストーリー・登場人物と出来事はフィクションです何気ないひと言が、ずっと気になっていたことを表に出す。これは日常のすれ違いを描いた、irohaのオリジナル短編です。登場人物や出来事はフィクション。今回は、気持ちを飲み込むだけでは終わらなかった場面をお届けします。
「ちょっとくらい」が、積み重なると
同窓会で一人だけ高い料理を追加した健。「全部割り勘でいいよね」と言うと、少食の真帆は困って黙った。会計表を見ていた同級生の圭が口を開く。
思いがけないひと言と、見えてきた事情
「共有した分と、個別の追加を分けようか」圭は責めずに計算した。健は最初渋ったが、注文前に決めていなかったことを認め、自分の追加分を払った。
その後、二人の間に残った約束
次の集まりは注文前に支払い方を決めることになった。真帆は帰り道で圭に礼を言う。圭の答えは「誰かが我慢する割り勘は、楽じゃないから」。小さな確認が、次の約束を気持ちよくした。
毎日に、ちょっといい発見を。
相手の事情を知ることと、自分の困りごとを黙って引き受けることは別の話。伝え方を変えたから必ず解決するわけではありませんが、この物語の主人公は、事実と気持ちを分けて話すことから一歩を踏み出しました。あなたなら、この場面でどんな言葉を選びますか。
毎日に、ちょっといい発見。 iroha.



